専門医が解説‼肩の痛みについて③ 拘縮肩と腱板断裂(1)
「肩が痛い」「肩が上がらない」「ボールが投げられない」「肩の骨を骨折した」「肩がはずれる」…など、肩関節でお困りの方は多くいらっしゃると思います。一宮西病院・肩関節チームでは、患者さん一人ひとりのニーズに合わせた、より専門的な治療のご提案を目指しております。
中高齢者に多い肩の痛みの原因
肩関節の痛みで外来受診される中高年の患者さんの疾患は、「拘縮肩(こうしゅくがた)」いわゆる〝五十肩〟と、「腱板断裂(けんばんだんれつ)」が多くを占めます。どちらも肩の痛みが出現し、腕が上がらなくなります。拘縮肩のほとんどはリハビリなどの保存療法で改善しますが、腱板断裂は手術療法が必要になることがあるため、正確な診断が必要となります。左のような症状があれば医療機関を受診してください。次回は、日常生活でできる肩関節の訓練についてお話します。
肩の具合のセルフチェック法
- 自分は四十肩・五十肩という自覚がある
- 洗髪、整髪、服を着る際に肩が思うように動かない
- 腕をあげた時にごりごりと音がなる
- 目線より上に腕が上がらない
- 腕が上がるが痛みを感じる
- 常に肩のまわりが痛い
- スポーツや事故などの怪我から回復しても肩の痛みがなくならない
- 思い当たるきっかけがないのに、肩の痛みがある
- 夜間に肩の痛みがあり眠れないことがある
- 肩だけでなく、二の腕にも痛みがある
監修 一宮西病院 整形外科 部長
日本整形外科学会 専門医梶田 幸宏
梶田幸宏医師の外来診察日 毎週月・水曜日
※休診になる場合があります。ご来院前に、ホームページなどでご確認ください。