BISAI輝く人 Interview

この地域で暮らす人・働く人、さまざまな分野で活躍するキラリ輝く人たちをご紹介!

「生きててよかった」のひと言が演奏家の道へ

打楽器奏者 山田 信晴さん

多彩な音楽表現で心動く瞬間を届けたい

一宮市消防音楽隊や、劇団四季「ライオンキング」の名古屋公演などで活躍する打楽器奏者の山田信晴さん。起小マーチングクラブの小太鼓をきっかけに、中学ではブラスバンド部で打楽器を担当。高校時代には初めてお金をもらう演奏活動も経験。その後、音大へ進むと、ソロやオーケストラ、ジャズバンドなど、スタイルにこだわらずに挑戦することで演奏の幅を広げていきました。

節目節目で音楽の道を選択してきた山田さん。そのなかで一番の転機は大学時代。
「ある演奏会で“あなたのドラムを聴けて本当によかった。生きててよかった”といわれた瞬間が演奏家を目指す第一歩に。その頃はコンビニ店のように、何でもこなす演奏スタイルにはまって深く悩んでいた時期。どこか中途半端に思えていました。でも、その言葉が自分の演奏に意味を持たせてくれて。人の心を動かせるんだと奮えました」。
自信につながったことで、それなら一つ一つを極めた専門店街になろうと決意した山田さん。自分の演奏で誰かを元気に、という想いのもと、多様な音楽を自在に表現する姿で聴く人の心を揺さぶり続けています。

「今後は尾西地区の子どもたちにも、音楽を聴いて学べる、楽しい体験を届けたい。音楽はなくても生きていけるけど、あると華やかになる。それを感じられる人になってほしいですね」と語っていました。