発見!地域の若手アーティスト

自分にしかできない表現をカタチに

細絵 波瑠さん
名古屋芸術大学洋画コース卒、起工業高校デザイン科卒(※現:起工科高校)

「Liefde(リーフデ)」 2023年 テーマ/愛
画用紙やキャンバス生地、クレヨン、鉛筆、絵具などを使用

高校の非常勤講師をしながら、作家活動に励む細絵波瑠さん。自分が見た夢や、人間の深堀りした感情をコンセプトに、独創性豊かな油絵やペン画、クレヨン画、コラージュなど幅広い作品を生み出しています。また大学卒業前には、初の個展に挑戦。来場者のひと言から、今では多彩な画材も駆使し始めました。

そして最近では、若者の未来を応援する公募展「古川美術館 Fアワード」で見事に入選。「挑戦したきっかけは、勤務先の生徒たちの頑張りに感化されて」と細絵さん。
制作したのは、夢の世界と現実の話をもとにしたコラージュ。この作品は、戦場で傷を負った戦士が感情を取り戻し、愛が芽生えていく創作物語で、その過程の色使いや、幅広い画材の個性を生かした各パーツを、ひとつの画面で面白く調和するよう表現されました。
(作品の展示は、同美術館で8月27日まで行われていました)

細絵さんは「自分にしか出せない色〝独彩色(どくさいしょく)〟で表現したい。たとえ万人に受けなくても、軸をぶらさずカタチに残したい。絵本制作や2度目の個展が目標です」と目を輝かせていました。