絵に灯す熱い生命力が誰かの支えに
イラストレーター／岩田実優花さん
名古屋芸術大学卒、起工業高校デザイン科卒（※現：起工科高校）
今後、連作として多様な激情を描いていく予定
「自分の作品は、良き理解者で良きライバル。その時の感情が無意識に出た絵は自分に寄り添ってくれます。でも高い理想があるからこそ、その作品を越えられるよう共に高め合っていけます」と岩田実優花さん。会社員のかたわら、作家活動に励み、幼い頃から描かない日はないくらい絵の世界に没頭。そのなかで芽生えた「もっと上手くなりたい！」との想いが今も作品づくりを支えます。
岩田さんが作品で表現するのは、内に秘めた感情。それを「激情」というテーマに込め、あきらめの悪さから感じる人間臭さや、逆境を乗り越える決心の瞬間を表現。瞳や口、眉毛の角度にも感情を乗せて描きます。
作品に一環してあるのは青色を使うこと。「青いほど熱い炎のように、静かに沸々と熱さを灯す作品にしたい」と岩田さん。「自分も納得できる作品で、世界の誰か一人の心にでも刺さったら嬉しい。人の支えになるような生命力あふれる絵を描いていきたい」と熱く語ってくれました。